カナダ大陸横断鉄道 VIA鉄道

2003年2月乗車 2003年12月記

北アメリカ大陸を乗り継ぎなしで横断できる鉄道が、VIA鉄道です。VIA鉄道は、大陸横断鉄道の他に、主にカナダ東部の都市間特急を走らせています。

2003年2月に乗ってきましたが、そのときの役立ちそうなことをまとめてあります。また、旅行記を読んで頂いても参考になるかもしれません。あくまで2003年2月現在の情報ですので、それ以降変更などあるかもしれません。最終的にはご自身でご確認ください

また行程に関する情報は、全て西行き列車(001列車 トロント→バンクーバ)に関するモノです。ご注意ください。

また、質問などありましたら答えられる範囲でお答えします。お気軽にまでメールをどうぞ。

 

○旅程とか

大陸横断なので、東→西 にするか 西→東 にするか迷うところです。この鉄道の醍醐味の一つがロッキー山脈を鉄道で越える事にあります。どちらの行程でも雄大なロッキー山脈を明るいうちに越えますので問題はないですが、西→東 ですと旅程のはじめにロッキーが来ます。我々は、お楽しみは最後まで取っておくというスタンスと、他の旅程も勘案しながら、東→西 すなわち、トロントからバンクーバまでの行程にしました。

VIA鉄道のなかでも大陸横断鉄道は看板列車となっており、列車名はカナディアン号(The Canadian)、列車番号は西行きが001、東行きが002です。東行き、西行きともに、毎日運転されておらず、週に3回運転されています。これはVIAのホームページで確認出来ます。

途中下車は追加料金を払うことでもできるみたいですが、レールパスとExtra Chargeで乗ることも可能なので、Extra Chargeだけ分割すると言う形で途中下車することは可能です。ただ、週に3回しか運転されないため、そこのトコロ考えて旅程を組む必要があります。

季節によってあからさまに料金が違います。オフシーズンはオンシーズンの約半額で乗ることができます。それでも、オンシーズンは大変な人気で、車両もかなり増結されると(スタッフから)聞きました。

 

○設備とか

ずっと鉄道で過ごす訳ですから、どんな席を取るかというのも問題です。種類は、座席車、1人個室、2人個室、開放型寝台、すうぃーととあります。我々は2人個室にしました。ちょっと値が張りますが。2人個室は壁をぶち抜いて4人個室として使うことも可能です。実際、そうやって使っているおばちゃんグループがいました。座席車も日本でのグリーン車クラスのシートになっているので、大陸横断でもそれほど苦にならないと思います。実際、我々が乗車した時に我々を含めて4人の日本人がいましたが、他の2人は座席車に乗車していたみたいです。座席車はレールパスのみで乗ることができます。但し、座席指定が必要。それから、寝台のクラスは総称して、シルバーアンドブルークラスと呼ばれます。

一回乗ったあと考えると、開放型寝台でも良かったかな。と思うくらいです。夜になると、日本のJRにある寝台車みたいな感じになってました。まぁ、個室は個室で洗面台とかついていて便利っていえば便利でしたが。

2人個室についての詳細は、昼間はイスが2つ並べられ、夜は2段ベッドになります。ベッドメイクはアテンダントがやってくれます。タオルとかシャンプー類は備え付け。トイレも付いています。トイレは行程中トザキの物干しになっていましたが。あと、AC110V60Hzのコンセントがあったので、デジカメの充電には重宝しました。プラグ形状は日本と同じ。

シルバーアンドブルークラスの人はシャワーも使えます。日本のブルートレインのシャワーを利用したことが無いので比較できませんが、多分同じようなものだと思います。シャンプーとか石鹸とかも置いてありますし、もちろんバスタオルとタオルもあります。乗客は結構時間的に分散してつかっていたので、誰かいて使えなかったっていうことはありませんでした。朝6時頃利用してみましたが、ちゃんとお湯がでました。

車両内にいくつか展望車(パークカー)があります。シルバー&ブルークラスのパークカーには、紅茶、コーヒーが常時飲めるようになっており、併設のバーではアルコールの販売もしています。また、現地の新聞も置かれています。出発直後のパークカーでは、アテンダントから車内設備の説明や沿線の説明、停車の説明があります。

さらに、イベントもいくつか設定されており、我々の乗車した時には、パターゴルフ大会(?)(参加してないので詳細不明)、ワインのテイスティングがありました。

 

○予約とか

旅行代理店を利用するか、インターネットで自分で予約するかの2通りだと思いますが、最終的に後者になりました。

VIAは日本にも特約代理店を持っていたのですが、我々が予約するすこし直前に特約代理店は全て無くなりました。要するにVIAから直接請け負った旅行代理店から切符を買うことは出来なくなり、発券手数料が(もしかしたら)いらない旅行代理店の可能性が無くなったという訳です。それ絡みで、いくつかの代理店(かなり大手含む)に電話したのですが、どうもVIA鉄道の知名度があまり高いという感触は得られませんでした。カナダ旅行を専門に扱っている代理店に行けば、話は早いと思いますが。

但し、VIAの切符は、日本航空系のアクセスというシステムと、ユナイテッド航空系のアポロというシステムで発券ができることは確実。特にアクセスの端末は、メジャーな代理店なら何処にでもあるはず。ただ、常時VIAのタリフを全ての代理店が持っているかはどうか。

ネットを調べていくと、海外への手配旅行の発券手数料はべらぼうに高いことが分かったので、ネットで予約することにしました。ネットだとクレジットカードが必要で、2人分を利用するとなると10万円を軽く超えるので、特に学生さんだと利用可能額の制限などに注意が必要です。予約画面は基本的に英語ですが、日本語のサイトにガイドが載っているので参考になります。予約が成立するとバーコードつきのメールが送られてくるので、それを印刷して当日駅まで持っていく必要があります。

 

○チェックインとか

オンライン決済した場合、チェックインに必要な物は次の通り

パスポート 予約確認メール 決済に使ったクレジットカード ISICカード(for student fare only)

VIAの駅に行くと、空港のようなカウンターがあるのでそこでチェックインします。確認メールを出して本人確認とかすると切符を印刷してくれます。荷物を預けたい時はここで預けることも出来ます。

 

○食事とか

シルバーアンドブルークラスの人は食事も全てついています。我々の乗ったトロントからバンクーバまでの西行き列車だと、

1日目朝食 展望車でコンチネンタル
1日目昼食 ダイニングカー
1日目夕食 ダイニングカー

2日目朝食 ダイニングカー
2日目昼食 ダイニングカー
2日目夕食 ダイニングカー

3日目朝食 ダイニングカー
3日目昼食 ダイニングカー
3日目夕食 ダイニングカー

4日目朝食 ダイニングカー(コンチネンタル) or 展望車でコンチネンタル

と言うような感じです。基本的に夕食は予約が必要。で、我々が乗車した時の前半のクルーは昼食の予約も取っていました。昼食の予約はクルーによって弾力的に運用されているみたいですので、乗車の際に確認する必要がありそうです。予約といっても、我々が乗ったときには、クルーが部屋に来てor朝食の時に予約の紙を配ってくれるというものでした。予約は、全てのシルバーアンドブルーの乗客が1度に食事をとることが出来ないためで、時間差を付けるために行われているものです。1stと2ndがありましたが、予約の紙をみると3rdの記入欄があったので、繁忙期は3分割されるみたいです。

食事は Ladies and gentlemen, this is the 1st call for dinner in the dining car. などと放送されます。

ダイニングカーに行くと、殆ど相席です。同席の人と会話を楽しみましょう。メニューが渡され、4種類くらいの中から選ぶことができます。ワインやビールも注文することが出来ます。ひたすらカナディアンビールばかり飲んでいた気がしますが、日本のビールと良く似ていて飲みやすかったからだと思います。アルコールと他のジュースは別料金で、デザートと同じ位のタイミングで伝票をくれますので、退席の時に代金を置いていくことになります。

 

○停車駅とか

カナディアン号はいくつかの停車駅に止まります。長く止まる駅では、ホームを散歩することもできます。下車が可能な停車駅は、Capreol、Sioux Lookout、Winnipeg、Edmonton、Jasperです。Capreol以外の停車駅では、水や食料の補給、乗務員交代、車両の増結が行われます。そのため、いくら遅れがあっても、停車時間はそれなりに取ります。そのため、散歩は可能。また、夜中に停車する駅では、停車時間の如何に関わらず、降車不可能ですのでご注意を。

確認したなかでは、Winnipeg、Edmontonには売店が、Jasperの駅前通りのもう一つ奥の通りにマクドナルドが存在します。Winnipegでは、一旦下車すると、改札が開くまで車両に戻ることは出来ません。シルバー&ブルークラスでは、専用の待合室があります。

 

○乗務員とか

各部屋(少なくとも個室)には、専属のアテンダントが付きます。かなり親切に接してくれます。Winnipegで乗務員交代があるので、通しで2人のアテンダントが担当になります。チップを忘れずに。

 

○必要となる言語能力

これは重要な問題です(笑)。車内では基本的に英語が使われます。が、カナダはフランス語も公用語なので、フランス語もかなり通じると思います。実際車内放送はフランス語も流れます。乗って下りるまでなら、英語片言で十分。ただ、周囲の人々との会話を楽しんでなんぼですので、やはりそれなりの表現力は持っておきたいところ。これについては、結構後悔したところです。ちなみに当時TOEIC600点ちょいだったので、まぁ、一つの目安にどうぞ。

ちなみに、電子辞書片手に過ごしていたら、結構「それは何?」と尋ねられることが多かったです。話のタネにはなるかも。

車内にはいろんな国の人がいました。確認しただけでも、日本人、カナダ人、アメリカ人、イギリス人、スウェーデン人、ベトナム人。

ただ、日本人に朗報。個室に備え付けの案内やダイニングカーのメニューには日本語表記があります。後から考えると、メニューに日本語があったのは本当に助かりました。

 

○時差など

4回時計をかえる必要があります。西行き列車だと、時計をバックすることになるので、なんだかお得感(?)を感じます。時計の変更タイミングは、時刻表上ではなく、現在走っている位置を基準に行われるようで、放送で案内があります。各地区の時計は、パークカーにあります。

 

○運行スケジュールとか

諸外国の交通機関は、日本ほど正確に運転されないのは有名な話しですが、VIAも例外ではありません。出発は数分遅れでしたが、旅程中は最大2時間30分遅れていました。しかし、終着駅には20分ほど早着しました。殆どの区間では、旅客列車はこのカナディアン号しか運転されていないので、基本的に貨物列車が優先のダイヤ構成となっています。旅行の予定も、列車の遅延に備えて、バンクーバに到着した日は1日フリーにして対策しておきました。

 

○インターネットの使用

旅行に出てまでインターネットしなくてもという話ですが、まぁ、依存症な人は仕方ないです。端末があったのは、

トロント駅構内(チケットカウンター前と乗車待合室)(Bell設置端末)。ジャスパー駅待合室(我々が行ったときは故障中)。バンクーバ駅ホール。

の3カ所で、実際に使ったのはトロント駅構内のものだけです。停車時間が結構長いウィニペグにはありませんでした(Information Counterに確認)。まぁ、旅行中インターネットなんてどうでも良いんですが。

 

○その他のこと

トロントでVIAの乗車前日はYonge通りにあるホテルに泊まりました。地下鉄でUnion駅まで行きました。YHはちょっと駅から離れていそうな感じですが、歩いて行ける範囲だと思います(未確認)。

バンクーバでは、スカイトレインのMain St.駅が最寄りです。駅構内にマクドナルド、売店、Main St.駅の下にはスタバがあります。

大陸横断鉄道の歴史については、ビクトリアにある、ブリティッシュコロンビア博物館に展示があります。全盛だった頃の食堂車の食器や時刻表の展示などがあります。